まいこーmemog

生きづらいとき人の言葉で生き返るので,自分も言葉にしてみる.[memo+blog]

脳内をうまく表現できないときに

秋晴れの日曜日,洗濯を干して,コーヒーを飲みつつ最近見つけたお気に入りのアーティストの音楽をBGMに本を読む.昨日はそんな日だった.

 

こういう時間にゆとりがある日は,いろいろ考えてしまわないだろうか?

今週のあれはこうした方がよかったな,という過去のこと.

来週はこんな風に過ごそう,という未来のこと.

 

ふわっとした考えはまとまるかもしれない.

でも,行動に落とし込めるぐらい脳内に浮かんだことをまとめるのは難しい.

 

脳内を整理してうまく表現したいという欲求は,きっとあなたにもある.

ぼくはここ半年ほどこの思いが非常に強く,うまい解決策を探していた.

その解決策は今日見つけた.

 

それは「文章を書く」という方法だ.

この記事ではこれを教えてくれた本の内容の自分なりのおさらいをしようと思う.

 

解決策を教えてくれた本

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

 

 

この本は『嫌われる勇気』の著者のひとり,ライターの古賀史健さんのもうひとつのベストセラーといわれる本で,古賀さんの文章術の根幹が記されている.

 

約300ページに,ガイダンス+4講の講義形式で文章を書くことについて書かれている.

その内容は単なるテクニックだけに収まらない.

まさに「自分の脳内をうまく表現する」ことが書いてあるとぼくは感じた.

 

書くことは考えること

この本で古賀さんが伝えようとしている内容はほぼ,この1文に集約されている.

文章講義と銘打っておいて本当にそんな内容なのか?

と読む前は期待半分,疑問半分だった.

 

しかし,本のはじめのこの文章を見たときにこの本はおもしろいと確信した.

文章の苦手な人が悩んでいるのは「話せるのに書けない!」というもどかしさなのだ。 

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』より引用

 

まさに自分が「話せるのに書けない」人だった.

考えていること,自分のしたいことを人と話しているときはスラスラ話せる.

それをいざ,文章にしようとした途端に手が止まってしまう.

 

この本を読んだぼくは何を学び,どんな文章を書けるように意識していくのか.

次にどんどんまとめていこう.

 

書くのではなく「翻訳」する

頭の中の考えは,何か実態があるようでない.

自分の「思い」はことば以前のものとして脳内を巡っている.

それは映像であったり,ただの音であったり,いろいろだ.

 

それらをそのまま文章として書くのは難しいから,翻訳して文章化する.

つまり,頭の中をありのままに描けるという幻想から抜け出すということだ.

 

音楽も文章もリズムが大事

音楽を聴く場面を想像してみよう.

歌詞を聞いてなくてもなぜか好きな曲,注目してしまう曲があると思う.

そのような音楽はリズムが優れているはずだ.

 

文章もまず読んでもらうためには,リズムが大事である.

これがこの本で学んだ2つ目のポイントだ.

では,文章のリズムとは一体なんだろうか.

 

文章のリズム,それは文章の論理構造だ.

別の表現をするとスラスラ読める妙な引っかかりのない文章といえるだろう.

1文,1文が正しい内容でも文ごとの繋がりが明確でないと,読者を困らせるのだ.

 

映画に学べ

文章を書くのに映画に学ぶことはなんだろうか.

 

それは映画の予告編のように,読者の気をひく序文を書き,

映画本編のように,必要な表現だけで内容を正確に伝える,ということだ.

 

しかし,必要な表現というのは内容を正確に伝えるための部品だけではない.

自分の立てた論理の1本道を,自分が迷ったポイントであえて寄り道してから通ることで,読者は書き手といっしょに内容を確かめることができる.

相手を説得するのではなく,納得させるのがキモだそうだ.

細かな描写をサボるな

今,目の前にある景色を文字だけで相手に伝えることができるか,考えて欲しい.

 

例えばぼくは,Macbook Proでこの文章を書いている.シルバーベースでキーボードのキーは黒色.スペースキーの下あたりにパスケースほどの大きさのトラックパッドがある.画面は13inchなので華奢な成人男性の手のひら2つ分ほどの大きさだ.

 

と,思いついたままに自分のMacbookの説明をしてみた.

頑張って考えたが,伝わっているかはわからない.

それほど目の前のことを,そのまま文字だけで伝えるのは難しい.

 

しかし,この描写がないと読者は同じ体験ができない.

人になにか伝えるにはやはり,体験してもらうのが一番なのだ.

 

脳内のワードを紙に書け

他にもいろんなことが書かれていたが,自分のまとめとしてはこれを最後にする.

文章に関して,大事なのはここまで見てきた内容だ.

これらをどのように実現していくのか,これが最大の難点だった.

 

その第一歩が「脳内のワードを紙に書く」というものだ.

頭の中はことば以前のものが巡っている.

その中でも言語化できる要素をとにかく可視化し,客観視するのが大事だ.

 

その要素を眺めていると,論理展開も思いついてくるだろう.

その展開も図にして書いていけばいい.

おかしな繋がりは,図を描く中で発見できるというおまけ付きだ.

 

まとめ

本を読んで自分なりに大事にしたいポイントをまとめた.

注意して欲しいのは,この記事中の内容はぼく自身の言葉を含めて書いていることだ.

本自体の内容をまとめたものではない.

 

脳内を一部言語化し,リズム(論理構造)を大事に,読者を想像して書く.

端的に大事な部分をまとめるとこんな風になるだろう.

当然の内容に思えるが,世の中,実行がむずかしいのは当たり前のことだったりする.

 

この本は何度か見返しては,自分の糧にしていきたいと思う.

そして自分の中身をアウトプットすること,考えを整理することに活用したい.